ザ・ラスト・ディナー・パーティーの待望のニューアルバム、『フロム・ザ・パイアー』がまたしても傑作! 10月にリリースされた同作は全英2位を記録(1位はテイラー・スウィフト)、UKバンドの新世代を牽引し続ける破格の実力と人気を証明する結果となった。
ロッキング・オン最新号では、『フロム・ザ・パイアー』についてがっつり聴いたTLDPのロングインタビューをお届けする。開放的&ライブ感に満ちた同作が生まれた過程について、彼女たちの意識変化について、逆に変わらなかったことについて、本作で影響を受けたアーティストについて、そしてアルバムのテーマだという「ソングライティングという自己神話化」について、アビゲイルとオーロラに語り尽くしてもらった。
とにかく聴いてほしい『フロム・ザ・パイアー』。前作の厳かなオーバーチュアから一転、単刀直入にズバッと切り込むオープナーからして、今の彼女たちの心身の充実が明らかな本作は、過剰に作り込まれたTDLPという名のシアトリカルなアートが、現実世界に直接作用し、それを根底から異化するようなダイナミズムに満ちている。本作を経たTDLPのライブが早く観たい!と思うこと必至です。(粉川しの)
ザ・ラスト・ディナー・パーティーの記事が掲載されるロッキング・オン12月号