2025年7月24日、日本武道館。ライブ開演時間の4時間半ほど前の14時頃、小川幸慈(G)がメンバーの中では一番乗りで会場入りした。それから数分後には、尾崎世界観(Vo・G)、小泉拓(Dr)、長谷川カオナシ(B)が乗った車が到着し、3人が同時に会場入り。日本武道館にクリープハイプの4人が揃った。
この日、クリープハイプのアリーナツアー「真っ直ぐ行ったら愛に着く」は最終日を迎えた。その前に開催されていたホール&ライブハウスツアー「君は一人だけど 俺も一人だよって」を加えれば、今年2月から全国19会場23公演を回ったキャリア最大規模の全国ツアーの千秋楽である。昨年12月にリリースされた傑作アルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』を引っ提げてのツアー。このツアーでクリープハイプが日本武道館を会場にライブをするのは、この最終日で4回目となる。僕は6月13日に行われた2回目の武道館公演も観ていたが、その時点で、今回のツアーがクリープハイプにとっても、私たちにとっても、新しい景色を生み出していることは実感していた。
ツアー最終日、僕はJAPAN編集部から密着取材の使命を授かり、編集者とふたり、日本武道館に向かった。現場でスタッフの方に「クリープのメンバーは全然動かないので、密着しがいがないかもしれないですよ~」なんて笑いながら言われたが、その分、自分なりに神経を集中させて、たくさんのことを見たり感じたりしてきたつもりである。あの日、日本武道館で自分が見たことや感じたことについて、ここに記す。(以下、本誌記事に続く)
文=天野史彬 撮影=神藤剛
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年10月号より抜粋)
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