カンヌ映画祭でA・ワインハウス、ドキュメンタリー公開。あまりに悲痛な傑作と絶賛。家族は支援拒否決定


現在カンヌ映画祭が開催中。是枝監督の最新作もさっそく評判が良いようだけど、今日ツイート上を観る限りでは最も話題となっていたのは、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画”AMY”だ。実際自分が観ていないので、レビューだけ読んで書くのも無責任だが……。

イギリスのガーディアン紙では、「あまりに悲痛で、親密で、そして傑作」と早速、監督のAsif Kapadiaを、「カンヌ映画祭のスター誕生」とまで書き立てている。まだ映画祭始まったばかりなのに、そこまで誉めていいのかという勢いだけど。
http://www.theguardian.com/film/2015/may/16/amy-review-asif-kapadias-amy-winehouse-film-is-a-tragic-masterpiece

アメリカのレビューを見ても、「あまりにハートブレイキングで、卓越した作品」と、ほぼ同様のレビューだ。
http://www.indiewire.com/article/cannes-review-asif-kapadias-amy-winehouse-documentary-is-heartbreaking-and-extraordinary-20150516

もちろん結末はすべての人が知っている通りだが、家族がこの作品への支援を全面拒否したのは、上のレビューによると、父親が映画の中で、良くは描かれていないのが大きな要因のようだ。彼女が子供の頃から浮気していてほとんど家には帰らず、しかも、彼女がリハビリに行くのを、反対していたそうだ。あの時点で行っていたら救われたかもしれないのに……と思わせるような内容みたいだ。

また、映画は元夫が彼女にもたらした悪影響などについても触れているそうで、「もしあの時……だったら」と思う瞬間が多々あるみたいだ。そして、結局彼女の死は何が原因だったのか、それは観た人が決めるという風に終わっているようだ。

予告編はこちら。

アメリカではすでに7月公開が決まっている。

カンヌ映画祭は、5月13ー24日。
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