ダーティー・プロジェクターズを観た!


渋谷クアトロでダーティー・プロジェクターズ。

生命が躍動する歓びというか、音楽の根源的な歓びというか。

たとえば大きな声を張り上げるとか、声を思い切り伸ばすとか、タイコを力いっぱい叩くとか。

あるいは、

ハーモニーの心地よさとか、メロディの美しさとか、本能を解き放つことの快感とか。


そういう音楽のありかたみたいなものがライヴのエネルギーに直結している感じ。
女性メンバーによる圧倒的なコーラスが超気持ちいいんだけど、
なんというか、論理とか全部すっ飛ばして「すげー!気持ちいいー!」
というようなものなのです。

時折実験性を垣間見せながらも、
最後には結局のところ懐かしさすら感じさせる不思議な感覚。
それはきっと、その音楽が本質的な意味で先祖返りを目指すものだからなんだと思う。


思い返してみれば、『ビッテ・オルカ』にいたるデイヴ・ロングストレスの軌跡は、
ロック史を辿りながらそのミステリーをひとつひとつ解きほぐしていくようなものだったし、
『ビッテ・オルカ』は、その過去を振り返りながら、
すべてがひとつになって大きな環を描き出すような、壮大なものだった。

1時間ちょっとのライヴだったけど、そこで観たものの質量はものすごいもので、
この余韻から抜けるにはもう少し時間がかかりそう。

ちなみに、今日のデイヴはごくふつうのオックスフォード・シャツでした。
カーディガンは着てなかった。(小川)
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