ヴァンパイア・ムービーは大好物なのでたくさん観てきたけど、こんなに愛と勇気に溢れたアンパンマンみたいなドラキュラは初めて。やたらめったら強いのに、太陽や銀には赤子のようにか弱い、そんなルークのヘタレ具合にギャップ萌えする人も多いはず。というわけで、ルーク・エヴァンスの『ドラキュラZERO』、明日の31日(金)公開。電車や駅張りを観ながら、ハロウィン気分も手伝ってわくわくします。
とにかく色んな意味でかわいげのある(ツッコミどころも満載の)愛すべきダークヒーロー。ロジェ・ヴァディムの『血とバラ』やジヤームッシユの『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』といったドラキュラ異聞とはまた別の意味で斬新だ。
あと、このまま『ホビット』の世界にトランスポートできたら、邪竜スマウグやオークとも互角に闘えるだろうに…という妄想も止まりませんでした。ちなみに次号cut『ホビット』の記事で、弓の名手バルド役としてのインタビューも掲載します！ マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジとともに英国三銃士で揃えてみました。

個人的には、ドラキュラの妻役がサラ・ガドンというのもツボ。クローネンバーグの新作『アップ・トゥ・ザ・スターズ』でもサラはいい演技してますよ。(井上)