昨年5月に彼女たちが日本武道館公演を行ったときに、以下のブログを書いた。
---
でんぱ組.incは、それぞれ挫折も経験してきて不器用で欠けている部分もある6人がお互いを支え合って成立しているアイドルグループで、だからこそ、そのライブは熱く感動的だ。
そして、だからこそお客さんも彼女たちの物語と一心同体になっている。
ステージ上のエネルギーも凄かったが、客席のエネルギーも凄く、武道館がひとつの生き物みたいだった。

この6人とお客さんたちが作る光景がどこまで大きく、綺麗なものになっていくのか楽しみで仕方がない。
---
ブログのタイトルには「でんぱ組.incは、お客さんも凄い！」と付けた。

しかし、今回の代々木第一体育館公演はお客さんに支えられているところが個性にもなっている、でんぱ組.incから脱却するものだ。
最高のパフォーマンスを目指しながらも、それぞれの感情の揺らぎが生々しく露になるところは変わらないが、でんでんバンドの演奏とのアンサンブルが確立したことで、それが彼女たちにしか生み出せない「音楽」になっていて、もっと言うとロックなエンターテインメントになっていた。

代々木第一体育館2daysまで辿り着いたこともすごいが、これから彼女たちは、さらに大きく開けた存在になっていくだろう。

今日、来場する方も楽しんでください。(古河)