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    映画を守るための、映画の新しい形

    映画を守るための、映画の新しい形

    先日、最新作『ピエタ』でベネチア映画祭で金獅子賞を獲得したキム・ギドク監督。(次号CUTでベネチア映画祭をレポートします!)
    この『ピエタ』、本国では9月6日の公開から先週末で50万人の動員を突破しているとのことですが、その上映を、4週目が終了した時点ですべての劇場で切り上げると監督が宣言。
    その理由としては、監督もこれまでに何度か口にしてきた、シネコンの動員優先の商業主義な公開システムと、クリエイター主導の独創的な映画が日の目を見ることがない今の韓国の映画ビジネスへの不満を挙げている。

    日本でも、同様な思いがきっかけになり、そしてその思いをより観客の近くまで寄せたひとつの形として、ウェブ上の完全会員制の映画館「theatre tokyo」がある。
    こちら→https://www.theatre-tokyo.com/
    首都圏でも単館映画館が次々と閉館していっている今、日本でもクリエイターたち自身が、映画の本来の在り方を守るべく、映画の新しいかたちを模索する動きがこの先、より一層強くなっていくような気がする。
    映画を作る者としての意地とプライド、そして本当にいいものを観客に届けたいという願いは、どこでも変わらない。(中村)
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