ロックのスターは常にステージのフロントに立つ人と思っていた僕たちに、スターはフロント以外にもいるのだ、と彼が教えてくれたのはもう40年も前のことだ。
ソングライターとして、プレイヤーとして、フロントにいなくても彼の存在は輝いていた。
その後、彼もフロントに立つ存在になり、たくさんの栄光を手にしていく。誰もが認めるスターとして、素晴らしいキャリアを重ねていった。
ただ彼は、どこかフロントに立たず、サイドにいても同じように輝く不思議なオーラがあった。ミュージシャンに愛される「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と呼ばれことが多かった。でもファンから、圧倒的な信頼と尊敬を受ける「ファンから無条件で愛されるミュージシャン」でもあった。
ご冥福をお祈りします。