サマソニでポスト・マローンを観た

渋谷社長も書いているけど、本当にシンプルなステージだった。ステージには普段着のポスティが一人で、立ったりウロウロ歩いたりうずくまったりしながら必殺の歌声だけで勝負している。途中でアコギの弾き語りがあったが、それも今どきの洗練された弾き語りではなくて豪腕で荒削りだった。
例えばTHE 1975は完全に自己プロデュースし尽くしたステージを見せてくれた。でもポスト・マローンもメーガンも、マネスキンもヤングブラッドもむき出しの肉体性そのものだった。数年前はこの比率は逆だった。フェスにおいては、ポップもヒップホップもEDMも、セットや演出のスペックをどんどん上げてくエンタメ武装の競い合いと化していた。コロナで流れが変わったのか、音楽的な進化のプロセスなのか、すごく興味深い。
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