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表題曲は、なんと“カオスが極まる”“Numbness like a ginger”に続いて、TVアニメ『ブルーロック』との3度目のタッグ。作品サイドとの信頼関係はもちろんだが、そのストーリーとも相まって「前作を超えるものを」という期待が透けて見える。そして我らがユニゾンは、その期待に見事応えた。終始ドラムソロのようなフレーズで爆走する鈴木貴雄（Dr）、裏のメロディを担いながら暴れ回る田淵智也（B）、めまぐるしいリズムを制しながら《邪魔すんじゃねえよ》と歌う斎藤宏介（Vo・G）。後半には3人のソロ回しのような展開もあり、聴いている側にも息をする暇を与えない。《カオスを極める敵はどこだ？》というセルフオマージュにニヤリとしたあと、《それとも自分の中か？》と続く一節にハッとした。唯一無二の個性を持つがゆえに、彼らが超えるべき敵は彼ら自身しかいないのだ。まさにアスリート並みのストイックさで自らの限界に挑む、UNISON SQUARE GARDENの孤高の闘いは続く。（後藤寛子）（『ROCKIN'ON JAPAN』2024年11月号より）
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