『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
昨年の『SINGLE 1』『SINGLE 2』に続くシングル三部作完結編となる『SINGLE 3』は、リアド偉武(Dr)の加入から約4年経ち、[Alexandros]の創造性とバンドとしての一体感がさらに高まっていることを証明する作品だ。TVドラマ『プライベートバンカー』主題歌“金字塔”は、パーカッシブなドラムフィルで幕を開け、開放的なサビのメロディとともに《我々の歴史はいつもそう/夢で出来ていく》という超ポジティブなフレーズが響き渡るアッパーチューン。代表曲のひとつである“Waitress, Waitress!”との音楽的なつながりが感じられるのも興味深い。さらにドラムンベース的な打ち込みのリズム、浮遊感と歪みを共存させたサウンドメイクが印象的な“Coffee Float”、2013年のアルバム『Me No Do Karate.』収録曲“Stimulator”を最近のライブアレンジに近いスタイルで再録したバージョンを収録。奔放なクリエイティビティが炸裂した本作は、春にリリースされるニューアルバムへの期待を一気に高めることになるだろう。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年4月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』4月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。