KREVA/日本武道館

KREVA/日本武道館 - All photo by by 岸田哲平、中河原理英、川澤知弘All photo by by 岸田哲平、中河原理英、川澤知弘

●セットリスト
1.居場所 ~2019 Ver.~
2.王者の休日 ~2019 Ver.~
3.アグレッシ部 ~2019 Ver.~
4.ACE
5.パーティーはIZUKO? ~2019 Ver.~
6.トランキライザー ~2019 Ver.~
7.中盤戦
8.基準 ~2019 Ver.~
9.ストロングスタイル ~2019 Ver.~
10.存在感 ~2019 Ver.~
11.Under The Moon
12.I Wanna Know You ~2019 Ver.~
13.成功 ~2019 Ver.~
14.希望の炎
15.KILA KILA ~2019 Ver.~
16.スタート ~2019 Ver.~
17.瞬間speechless
18.かも ~2019 Ver.~
19.C'mon, Let's go ~2019 Ver.~
20.イッサイガッサイ ~2019 Ver.~
21.音色 ~2019 Ver.~
22.Na Na Na ~2019 Ver.~
(アンコール)
EN1.DJ(M☆A☆G☆I☆C~愛してたの~Sanzan feat. 増田有華~あえてそこ (攻め込む)~Glory~千%~Keep It Up)
EN2.One feat. JQ from Nulbarich
EN3.無煙狼煙


KREVAが6月30日に日本武道館にてワンマンライブ「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE - 成長の記録 -」を開催した。

今年の9月8日(日)にソロデビュー満15周年を迎えるKREVA。今回の武道館ワンマンは、1月からの9ヶ月連続リリース企画で盛り上がる周年イヤーの最中、先日発売になったベストアルバム『成長の記録 ~全曲バンドで録り直し~』を携えて行われた。KREVAのホームとも言える武道館で15周年を祝えるとだけあって、dj908による編集&ミックスのBGMが流れる開演前の会場は、すでに盛り上がる気満々なファンたちの熱気に包まれていた。これまでも常に新しいことに挑戦し続け、エンターテインメント性の高いライブを重ねてきたKREVAだが、事前に更新されたスタッフのTwitterには「想像の右斜め上をいく最高の日本武道館ワンマンライブになります!」との呟きが。抑えきれない期待に胸を膨らませながら開演時間を待つ。

KREVA/日本武道館

会場が暗転し、滝のような拍手と大歓声が響き渡る中、真っ白な衣装を身に纏ったKREVAがステージに登場。1曲目は“居場所 ~2019 Ver.~”でライブがスタートした。重低音が効いたバンドサウンドにKREVAの力強いラップが乗り、曲の終わりは「日本武道館、今日ここが俺らの居場所」とクールに締める。続いて“王者の休日 ~2019 Ver.~”、“アグレッシ部 ~2019 Ver.~”を畳みかけると、大きなかけ声やシンガロングが沸き起こった。KREVAは、早くも熱狂の渦になった客席を嬉しそうに見渡しながら、一人ひとりの胸にじっくりと歌声を届けていく。

KREVA/日本武道館

この日のライブでは、ブロックごとにKREBANDのメンバー一人ひとりにスポットを当て、ラップと共に楽器紹介をするという試みが行われた。まずはDJ+MPCを紹介し、同パートを担当する熊井吾郎とKREVAのふたりだけで“ACE”を披露。その新鮮なアレンジに観客からは驚きと感嘆の声が上がった。会場を一気にダンスフロアに変えた“パーティーはIZUKO? ~2019 Ver.~”、観客のジャンプで武道館の床が揺れた“トランキライザー ~2019 Ver.~”を経て、ドラム(白根佳尚)の紹介では“中盤戦”をプレイ。ここからは“基準 ~2019 Ver.~”、“ストロングスタイル ~2019 Ver.~”と続け、特効や炎を使った派手なステージパフォーマンスが繰り広げられた。

KREVA/日本武道館
KREVA/日本武道館

“Under The Moon”でベース(大神田智彦)を紹介した後は、“今夜はブギー・バック”を挟みながら“I Wanna Know You ~2019 Ver.~”を披露。続いてギター(近田潔人)の紹介では、KREVAが幼い頃に初めて楽器を手にした時のエピソードが明かされる。2011年に発売された書籍『KREAM ルールなき世界のルールブック』の中にも書かれているように、KREVAは3歳にしてすでに「ギターがやりたい」と言い出し、ギター教室にも通っていたそうだ。KREVAの音楽人生の原点も振り返りつつ、アコースティックギターのアルペジオに合わせて“希望の炎”、そしてキーボード(柿崎洋一郎)の紹介ではエレクトロピアノの音に乗せて“瞬間speechless”を歌い上げた。

KREVA/日本武道館

これで全ての楽器紹介が終わり、ライブもいよいよ終盤へ。“C'mon, Let's go ~2019 Ver.~”で客席ギリギリまで近づいて観客を煽るKREVAの姿に、会場のボルテージは再び急上昇。“イッサイガッサイ ~2019 Ver.~”ではKREVAがハーモニカでバンド演奏に参加し、“音色 ~2019 Ver.~”ではロンドンで撮影したMVがスクリーンに映し出され、大人の色気をも漂わせる。

KREVA/日本武道館
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「じゃあラスト、何も思い残すことがないくらい、でっかい声出してください!」最後の曲“Na Na Na ~2019 Ver.~”になだれ込むと、観客それぞれが自分の楽器「声」を張り上げ、ここにいる全員の「成長の記録」が武道館にしっかり刻まれたところで本編は終演。アンコールでは今年天国へ旅立ったベーシスト・岡雄三について語られ、彼が参加した楽曲をDJスタイルで流すというKREVAなりの追悼が行われた。ふたりの出会いの楽曲“M☆A☆G☆I☆C”(久保田利伸 meets KREVA)から“Keep It Up”(KICK THE CAN CREW)まで7曲を爆音でプレイ。それに加え、岡と最後にレコーディングした新曲“One feat. JQ from Nulbarich”も流された。

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「まだまだね、俺のことを知らない人がいるみたいなんですよ。そういう人に届くように頑張っていきたいと思うので、これからもよろしくお願いします!」そんな挨拶でライブが終わるかと思いきや、ここで新曲“無煙狼煙”が初披露されるという嬉しいサプライズが。曲が終わるとこの日一番の大歓声と盛大な拍手に包まれ、武道館ワンマンは終幕。しかし、最後の最後でまたもや大きな発表があり、客電がついた後も観客のざわめきはいつまでも止まなかった。KREVAの15周年イヤーの本当の盛り上がりは、まだまだこれからだ。(渡邉満理奈)

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