shepherdの中野誠之(Vo&Gt)逝去


shepherdの中野誠之(Vo&Gt)が急性心不全により今月6日未明に逝去していたことがわかった。享年29。これは、バンドのオフィシャルサイトにアップされた「大切な御知らせ」で明らかにされたもの。

shepherdは新作のレコーディングに取りかかる直前だったという。なお、通夜及び葬儀告別式は家族の意向により、近親者のみで執り行われるとのこと。


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<Dr.日下部 順洋>

先日、ボーカル中野誠之が急性心不全でこの世を去りました。
あまりに突然のことで、もう何を言っていいのかわからないというのが本音です。
僕たちはライブ、そして新しい作品の制作の真っ只中でした。僕、神尾、添田以上に彼が、shepherdというバンドを心から愛していた彼が悔しい思いをしていると思います。
どうか、どうか彼の眠りが安らかであることを心から願います。

<Ba.神尾将義>

あまりに突然の事すぎて、僕たちもまだ完全に受け止めきれていない、というのが正直な所です。
公の場で、何を言葉にしようと考えても、出てくるのは一つだけでした。
中野くん、あなたの歌はこれからも残るよ。愛してくれる人がいるよ。誰かを助けるよ。おれも、ノブコフもコウくんも、ずっと忘れないよ。
皆さんの心の中に、これからも中野くんの歌が優しく流れますように。

<Gt.添田コウ>

shepherdの楽曲は、他の誰が歌っても決して成立しない。それがメンバーとスタッフにとってわざわざ口にすら出さない大前提です。
3人でステージに立つという選択肢はありませんでした。今回のライブと新譜製作に向けて、彼はいつものようにメンバーの誰よりも精力的に動き、そして楽しみにしていました。
それにも関わらず、このような結果になってしまい、おそらく本人が一番悔しいのではないかと思います。
それがただただ無念です。いいやつから先にいってしまうって本当そうなんだよな、と今回もまた思い知りました。
今回の事実を自分自身がまだ受け止め切れていませんし、整理も正直出来ていません。
筋違いかもしれませんし、こんな事を言う資格はないかもしれませんが、今回のライブを待ってくれている人、関わって力になってくれる人、心配をしてくれる人がいる、
そういう事に自分たちはとても救われているんだと感じています。そして、彼が生涯でそれこそ全身全霊をかけて創り上げたshepherdの楽曲を少しでも聴いてもらえれば何よりです。


shepherdメンバー一同
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shepherdは2007年、中野を含む4人編成で活動を開始。翌年以降、東京に拠点を移し、全国ツアーや自主制作音源をリリース。2011年8月にはRO69JACK2011にて優勝アーティストに選ばれ、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011に出演。2014年8月、現メンバー編成となり活動を続けていた。