米情報サイト「Consequence Of Sound」が、スティーヴン・キング原作の73作品のランキングを公開した。
ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』から、アンディ・ムスキエティ監督の『It』まで、すべての映像作品を対象としたランキングは「Consequence Of Sound」のウェブサイトで見ることができる。
https://consequenceofsound.net/2017/09/ranking-every-stephen-king-movie-miniseries-and-tv-show-from-worst-to-best/
なお、ランク付けされた73作品のうち、トップ10は以下。
1位:ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』 (1986)
2位:スタンリー・キューブリック監督『シャイニング』 (1980)
3位:フランク・ダラボン監督『ショーシャンクの空に』 (1994)
4位:デヴィッド・クローネンバーグ監督『デッドゾーン』 (1983)
ークリストファー・ウォーケン主演。教師であるジョニーが交通事故に遭い、昏睡状態から目を覚ますと超能力を手に入れている、というストーリー。数々の映画賞を受賞している。
5位:ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』 (1976)
ー『キャリー』は、スティーヴン・キングの処女作だ。キングがゴミ箱に捨てていた本作の下書きを妻タビサが発見し、絶賛したため出版に至ったという逸話がある。1974年に出版された本作はすぐに3万部の売上を上げ、ブライアン・デ・パルマ監督の目に止まり映画化。映画も大ヒットを記録し、続編やリメイク版も製作されることとなった。
6位:メアリー・ランバート監督『ペット・セメタリー』 (1989)
ー「死者が蘇るとしたら……」というテーマがスリラー・タッチで描かれた作品。感動と衝撃が入り交じるラストにショックを受ける観客も多いはずだ。
7位:ロブ・ライナー監督『ミザリー』 (1990)
8位:フランク・ダラボン監督『グリーンマイル』 (1999)
9位:ジョン・カーペンター監督『クリスティーン』 (1983)
ー日本では2週間で上映を打ち切られてしまったという作品。1台のプリムス・フューリーに狂わされていく人々を描く。アメリカでの興行収入としては、公開初週で約340万ドルだったものの、累計興行収入で2000万ドルを突破し結果的にはヒットを記録している。
10位:ルイス・ティーグ監督『クジョー』 (1983)
ー狂犬病に罹ったセント・バーナード犬が人間を食い殺していくという作品。日本では1週間で上映が打ち切りとなった。
ワースト5は以下。
69位:トビー・フーパー監督『マングラー』 (1995)
ー『悪魔のいけにえ』や『ポルターガイスト』のトビー・フーパーが監督、『エルム街の悪夢』のフレディ役でよく知られるロバート・イングランドが主演、そしてスティーヴン・キングが原作のため期待されてはいたものの、初週100万ドルに届かずという結果になってしまった。
70位:ピーター・アスキン監督『ファミリー・シークレット』 (2014)
ー実に25年ぶりとなるスティーヴン・キング脚本による映画化作品。原作の小説は中編集『ビッグ・ドライバー』に収録されている「素晴らしき結婚生活」。
71位:クリスチャン・トープ制作『ザ・ミスト』(ドラマ・シリーズ) (2017)
ーNetflixで配信中の、2007年製作の映画『ミスト』のドラマ版。映画版は累計興行収入(米国内)が2600万ドル弱を記録し、大ヒットとなった。
72位:クリス・トムソン監督『トラックス』 (1997)
ー日本未公開作品。スティーヴン・キングの初監督作品である『地獄のデビルトラック』のリメイク版で、無人のトラックが次々と人間を轢き殺していくというストーリーだ。
73位:ブレット・レナード監督『バーチャル・ウォーズ』 (1992)
ー原作は『トウモロコシ畑の子供たち』に収録されている「芝刈り機の男」だが、原作とあまりに違う設定の映画化により、最終的にキングの名前がクレジットから外される結果となった。
※興行収入はすべて米「Box Office Mojo」を参照