元オトゥールズのルーク・ヘインズ、1日に50種類のアルバムをリリース

ジ・オトゥールズ 1999年作 『ハウ・アイ・ラーンド・トゥ・ラヴ・ザ・ブートボーイズ』

元オトゥールズの鬼才ルーク・ヘインズは50種類ものバージョンがある新作をリリースした。

実は『Outside Music』と題されたこの新作用の音源をルークは50テイク分レコーディングし、その1テイクずつを自身のオフィシャルHPで販売した。どのバージョンもすべて全曲を最初から最後までルークがひと思いに演奏したもので、失敗した箇所などもすべて編集されずに残したままだという。テイクによっては、曲の途中でルークが玄関のチャイムを鳴らした郵便配達に応えている様子がそのまま収録されているという。

アルバム1枚(テイク1本)はどれも75ポンド(約9900円)とかなり高額な価格設定だったが、どれも瞬間的に売れきれてしまったとルークはHPで説明している。

「当初の予想よりも需要が遥かに高かったみたいだね」とルークは書いている。「『Outsider Music』を買えた人のみなさん、おめでとう! 買えなかった人には残念でした。愛と戦争と芸術においては、どんな手を使ってでもそれを公平とみなすということだね」。

在庫切れしたHPの様子はこちらから(→http://www.lukehaines.co.uk/2010/09/outsider-music-all-gone/

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