ビースティ・ボーイズやセックス・ピストルズが元祖女性パンク・ロッカー、ポリー・スタイリンを追悼

2011年作 ポリー・スタイリン『Generation Indigo』

1976年にデビューしたオリジナル・パンクスのひとつのエックス・レイ・スペックスの元ボーカルで、女性パンク・ロッカーの元祖とも言われたポリー・スタイリンが4月25日にがんで他界したが、さまざまなアーティストがポリーの死を悼んでいる。ポリーは3月28日に新作『Generation Indigo』をリリースしたばかりだった。

ビキニ・キルやル・ティグレのキャスリーン・ハンナは自身のオフィシャル・サイトに長い追悼文をアップし、ポリーの死によって大きな喪失感に襲われると同時に打ちのめされてしまったと綴っていて、「まだ53歳だったし、快方に向かうと信じていたはず。新作のライブも見据えていたはずなのに」と追悼している。

「自分の理想や思いについて歌う女性ボーカリストとしてポリーはわたしにとっては水先案内人となってくれた人だった」とキャスリーンは説明している。「たとえば、成功がもし自分の核の部分に侵入し始めてきたら、成功は目的とするよりも遠ざけるべきものなんだということをお手本として教えてくれた人だった。わたしが知っている音楽をちゃんと書いている人は全員、ポリーから影響を受けている」とキャスリーンは説明している。

一方、ビリー・ブラッグは自身のツイッターでこうツイートしている。「ポリー・スタイリンはパンク・スピリットにとって真にオリジナルな貢献をした人。彼女の生き様を祝福しよう!」

レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーはこうツイッターで追悼している。「ポリー・スタイリンにご冥福を。驚異的で唯一無二な存在だった。エックス・レイ・スペックスの『ジャーム・フリー・アダルセンツ』はすごいレコードだったし、ポリーは素晴らしい贈り物を遺してくれた。ポリーの魂に祝福を」。

インディカ・レコードはこうツイートしている。「あるパイオニアが昨日この世を去りました。ライオット・ガール・ムーヴメントはそもそもこの人なしにはありえなかったことでしょう!」

ビースティ・ボーイズは「ファッキン悲しい日だよ…ポリー・スタイリンにご冥福を」とツイッターで追悼している。

ドレスデン・ドールズのアマンダ・パーマーは「“オー・ボンデージ・アップ・ユアーズ!”のポリー・スタイリンにご冥福を。パンク・ロックにとって重要な歌い手。畏敬の女性」と悼んでいる。

ファックト・アップのデミアン・エイブラハムは“オー・ボンデージ・アップ・ユアーズ!”の冒頭の一説をそのままツイートしている。「1部には少女とは見られるべき対象であって聴かれるべき対象ではないと言うが、わたしに言わせてもらえば……」。

セックス・ピストルズのベースのグレン・マトロックはBBCにこう語っている。「ポリーには生命の喜びを感じさせるようなイカレた感じがあったんだよね。でも、正直言ってまだ気持ちの整理がつかないよ。またしてもこうして若すぎるうちにロック・シーンから1人消えてしまったわけで、大きな損失だよ」。

カルチャー・クラブのボーイ・ジョージは自身のツイッターで、ポリーのことは実際に会う前からずっとファンだったと語っている。「神様の祝福がありますように。ポリー、あなたがいなくなってみんなさびしくなりますよ! 伝説の人ですもの」。