【JAPAN最新号】3人と12人のバンド、そして観客の心と心が通い合った、極上の「ハーモニー」。前人未到のKアリーナ10デイズ「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」、音楽のワンダーランドがここに!

【JAPAN最新号】3人と12人のバンド、そして観客の心と心が通い合った、極上の「ハーモニー」。前人未到のKアリーナ10デイズ「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」、音楽のワンダーランドがここに!
音楽に特化したアリーナ会場としては世界最大級のキャパを誇るKアリーナ横浜。そこで単独ライブを行うというだけでも相当だが、Mrs. GREEN APPLEはその最大キャパのアリーナで8日間にわたる「定期公演」を行なうことを発表。しかも早々のチケット完売を受け、さらに2公演追加。結果、10回にわたる公演を同会場で成し遂げたのだった。「Mrs. GREEN APPLE on "Harmony"」と題されたこの前代未聞の定期公演。その第7夜にあたる10月30日の公演に運よく訪れることができた。

当日、会場であるKアリーナに着くと会場の外のビルボードには「Harmony」公演のロゴが煌びやかに掲げられていて、そこからすでにこの公演のファンタジックな世界観が確立されていた。エントランス付近で訪れた観客を誘導するスタッフたちも、その出立ちはいわゆるコンサートスタッフのそれではなく、コンセプチュアルなテーマパークのキャストのような衣装を纏う。客席にたどり着くまでに、本公演が日常を離れて楽しむべき音楽のエンターテインメントショーであることを悟る。たとえば、昨年末から今年月3にかけて行われた「The White Lounge」のツアーも、会場に足を踏み入れた瞬間から、架空の宴に招かれたかのような空間が立ち現れていたが、「The White Lounge」がどちらかというと、ミセスが描く自己の内面的世界、そしてそこからの旅立ちという、どこかストイックで内省的なコンセプトだったのに比べて、この「Harmony」の空間演出は、オープンな雰囲気を漂わせていた。根源的に音楽を楽しむことを目的とした、ワンダーランドの出現とでも言えばいいだろうか。SE的に人々の談笑のざわめきや靴音が響いていて、ステージセットは宮殿の広間のような豪華な設え。そしていよいよ夢の時間の始まり。ボードビルの呼び込みのごとく、英語のナレーションがMrs. GREEN APPLEの歴史を駆け足で軽快に語るイントロダクション。その声とともにバンドメンバーがステージイン。広いステージに現れたのはホーンセクションやストリングスチーム、パーカッションを含め、まるでビッグバンドのような編成の総勢12名のプレイヤーたち。そしてナレーションがショーの始まりを高らかに告げると、多くのオーディエンスが手にしていたライトスティックが一斉に光を放つ。バンドメンバーたちが華やかなアンサンブルを響かせ始める中、ステージ中央奥の扉が開いて、若井滉斗(G)と藤澤涼架(Key)が肩を組んで登場した。(以下、本誌記事に続く)

文=杉浦美恵 撮影=田中聖太郎
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)


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