【JAPAN最新号】This is LAST、大躍進の裏で訪れた苦悩は菊池陽報の何を変えたのか? 手探りで進む今を語る、初のソロインタビュー

【JAPAN最新号】This is LAST、大躍進の裏で訪れた苦悩は菊池陽報の何を変えたのか? 手探りで進む今を語る、初のソロインタビュー

1回挫折したんです。「俺は歌じゃ勝てない」って

今年3月にアルバム『HOME』をリリースし、新章へと突入したThis is LAST。アルバムツアーは全公演完売、夏には全国のフェスを席巻し、9月からスタートした自身最大規模のツアー「Scoop!」も絶好調。SNSを立ち上げればロングヒットとなっている“#情とは”を始め彼らの楽曲をしょっちゅう耳にするし、アルバム以降も“スーパーキセイマン”に“Scoop!”とバンドの王道を更新するような楽曲をコンスタントにリリースしている──つまり、はたから見ればThis is LASTの2024年はどう考えても順調、だったはずなのだが、どうやら当の本人はそんな流れとは裏腹に苦悩の淵に深く沈み込んでいたようだ。

自身の歌こそがバンドの武器だという自覚のもとそれを磨き続けてきた菊池陽報(Vo・G)に「歌では勝てない」とまで思わせたものとはいったいなんなのか。そしてそこから彼はどのようにして這い上がろうとしているのか。内面が滲み出るような挑戦的で内省的な新曲“Strawberry”に寄せて、彼は今の心境を赤裸々に語ってくれた。これがThis is LASTの現在地、そしてさらなる飛躍への第一歩である。

インタビュー=小川智宏 撮影=軍司拓実
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)


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