“Bunny Girl”がSpotifyの日本のトップソングチャート1位にランクインしたとき、すごく清々しい気持ちになった。誰もがPCやスマホひとつで音楽を発信できる時代。SNSでは大小さまざまなバズが日々巻き起こっているが、それでもトップチャートを占めるのは、もともと知名度があったり、大きなタイアップがついていたり、既に存在感のあるアーティストばかりだ。AKASAKIはどうだろうか。現役高校生で、卒業後に音楽を続けることすらまだ両親に許可をもらえていない。音楽以外の活動で有名人だったとか、そういうわけでももちろんない。楽曲の力だけで、たくさんの人の耳に飛び込んでいき、みんなの心を掴み、チャートの1位へと躍り出た。こんなにかっこいいことを成し遂げてしまうAKASAKIって、一体何者なのだろうか。気がついたら口ずさんでしまう中毒性のあるメロディや、高校生らしからぬ大人びた歌詞はどのように生み出されるのか、本人のコメントと共にひもときたい。
文=有本早季
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】なぜ"Bunny Girl"は聴く者を選ばず、どんな人の懐にも入り込めるのか? 突然トップチャートに躍り出た、高校生シンガーソングライター・AKASAKIを徹底考察
2024.11.29 12:00