現在「少年ジャンプ+」で連載中のマンガ『ふつうの軽音部』。CUT7月号には、原作者・クワハリ先生のインタビューを掲載しています!
友と笑い、恋に悩み、そこにはいつも音楽がある──そんな「ふつうの」軽音部員たちの高校生活での悲喜交々が繰り広げられる本作。ちょっと渋めの邦ロックを愛する高校1年生・鳩野ちひろをはじめとした、個性豊かな軽音部員たちが「あの名曲」の数々に思いを乗せて歌うシーンに胸が熱くなる──そんな唯一無二の青春群像劇の創作の源に迫るべく、今回CUTでは原作者・クワハリ先生にインタビューを敢行しました。作画担当・出内テツオ先生とのタッグや、作中で引用される楽曲のこと、個性豊かな軽音部員のキャラクターの出で立ち、そして彼らが組んだこれまた個性豊かなバンドの成り立ちについて、じっくりとお話を伺っています。以下インタビューの一部を抜粋してお届け!
──作品の中で、NUMBER GIRLやandymori、VaundyやEveまで幅広い世代のバンドやミュージシャンの曲が出てきますが、シーンごとに当てる楽曲をどのように決めるのでしょうか?
──その話が公開されたあと、a flood of circleがそれに反応して、ライブ映像をYouTubeにアップしていました。最近だと鷹見のバンドprotocol.が夜の本気ダンスの“Crazy Dancer”を演奏するシーンに対して、夜ダン本人がXで「水尾くんのギターソロ、かっこよかった」と反応していて。登場人物たちが演奏する曲は最初から決めていることが多くて、そこに合わせて話を作っていく感じです。たとえば、彩目をバンドに入れたくて鳩野が歌った“理由なき反抗(The Rebel Age)”(a flood of circle)とかは、《君が笑ってくれるくらいバカでいたいんだ》というフレーズがすごく気に入っていて、そういう画にしたいなと思っていました。鳩野がすごく楽しそうに歌って、それを見て彩目が笑うという
すごくおこがましいし恐縮なんですけど、嬉しいです。いつも好きなミュージシャンのパワーを借りてドラマを作っている自負があるので、少し申し訳なさみたいなことも感じているくらいなんですが……。基本的に作中には僕が好きな歌しか出てこないですし、僕はずっと、いわゆる邦ロックが好きで、作中の曲はすでに人気の曲ばかりですが、もっともっと邦ロックを好きな人が増えてくれたらいいなあという気持ちがあるんですよ。もちろん、作中には出していないけど好きなバンドもたくさんあって、たとえばヤバイTシャツ屋さんとか大好きなんですけど、歌詞が具体的すぎるのでマンガの中では出しにくい、というのもあるんですよね。“無線LANばり便利”とか(笑)
ほかにもクワハリ先生自身のバンド経験や、描いていて面白いキャラクター(厘)の謎や、好きなキャラクター(ヨンス)への期待、そしてあの名シーンの数々に込められた意外な思い──などなど、インタビューを読めばきっとマンガを読み直したくなる、そんな楽しくてグッとくるお話をたくさん掲載しています。インタビュー全文はぜひ、本誌でお確かめください。(田畑早貴)
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