「コイちゃん(小出)が4人の歩幅が違っても、考えてることがバラバラでも、歩いていく方向が一緒だったらその道標を俺がしていくって言ったことがあって」(関根詩織/B)
「名言だな!」(小出祐介/Vo・G)
11月9日にメジャー4枚目のフルアルバム『新呼吸』をリリースするBase Ball Bear。今年、高校時代の結成から10周年を迎える彼らが、この10年を語った。
インタヴューの掲載は、10月15日発売の「bridge69号」。メンバー4人のインタヴュー+撮りおろし写真による「Base Ball Bearの10年」という全14ページの特集だ。
小出と湯浅将平(G)が中学時代にオアシスのコピーバンドを始めたことから始まる4人の歴史。その後、オリジナル曲をやるバンドを結成するため関根を誘ったり、また別のバンドで小出と堀之内大介(Dr)が出会ったことも経て、高校時代にBase Ball Bearの原形として4人が揃うことになる。
インタヴューではメンバーの出会いから、はじめて文化祭のステージに立つまでの紆余曲折、そしてメジャーデビューまでの道のりも回想する。
「3人の見えない絆があって。でも『俺でいいのかな?』っていうのは僕の原動力でもあったんです」(堀之内)
「教室の渡り廊下のところで関根に『EMIの人からメールが来た!』って言ったら、ひざまずいて『うへぇ~!』ってなって」(小出)
さらに、メジャーデビュー後の成長と葛藤についても赤裸々に語る。
「メジャーデビューから『もうちょい評価されてもいいんじゃないかな?』っていうのと現実が全然噛み合わないのが延々続いて、その果てに頭がおかしくなってきちゃったのが2009年」(小出)というように、苦難を経て、最新作『新呼吸』に辿り着くまでの道のりが明かされる。バンドの思い出話にとどまらず、今のBase Ball Bearの表現にまで深く迫る必読の内容だ。