コンヴァースとの3アーティスト・タイアップ・プロジェクトとして制作されたゴリラズ、ジェイムス・マーフィー、そしてアウトキャストのアンドレ3000のコラボレーション・トラック"DoYaThing"がついにリリースされたが、この経緯についてゴリラズのデーモン・アルバーンとジェイムス・マーフィーがそれぞれに語っている。
実際のコラボレーションは昨年の秋に3日にわたって行われたそうで、デーモンのロンドンのスタジオに集結して制作されたとか。ジェイムスによれば、スタジオにまず到着したのは自分ですでにデーモンはいろいろ音源やループをあれこれ制作していて、そのうちのひとつが結果的に本編で使うモチーフとなっていったと説明している。その後、アンドレが加わってピアノを重ねていき、自分が予想していたよりも「よっぽどまともなセッションになったよ」と語っている。
さらにジェイムスとしてはデーモンもアンドレも、ミュージシャンとしては自分よりはるかに上を行っているということ見せつけられたと説明していて「ふたりともピアノとかすげーうまくてさ、ぼくとしては『まー、拳を鍵盤に叩きつけることくらいならぼくにだってできるよ』って感じだったよ」と畏れ入ってしまったとか。
その一方でデーモンは次のようにプロジェクトの立ち上がりについて語っている。「みんなのことは一緒になってみるまでは作品を通してでしか知らなかったんだよね。でも、アプローチはすごいオープンなものにして、電話でいろいろ話し合って、それから全員で集まって始めてみたっていう感じだったんだ。お互いのことについてすぐに打ち解けられたよ。すごく自然な感じがしたんだよね」。
その一方で、今回リリースされたヴァージョンとは別に3人はこのトラックの12分ヴァージョンも制作していて、こちらは近いうちにゴリラズのオフィシャル・サイトでリリースされるとか。この12分ヴァージョンについてデーモンは次のように語っている。
「12分ヴァージョンはぼくたちがあの3日間のうちにやったことをかなり表現してくれているもので、相当にイカれた展開になってるんだ。このヴァージョンはビートとギターだけで始まって、アンドレがラップを始めたら、もうそのまま止めようがなくなったっていうか(笑)。ものすごく高揚するテイクだったね。完全なライヴなんだよ。ぼくがギターを弾いてドラム・マシーンが鳴ってて、ジェイムスがベースを弾いて、もうアンドレが止まらないっていう。で、進めば進むほどアンドレのラップの内容がおかしくなっていくっていうさ。終わるところだって全部アンドレの意のままだったからね。ぼくたちに選択の余地はなかったんだ」
さらに将来的なコラボレーションの継続の可能性についてデーモンは次のように語っている。「まだそういう計画はないけど、あったら絶対にやりたいよ。2週間あったら、フル・アルバムを作れたはずだからね。それはまず間違いないよ」。
なお、トラックのヴィデオ・クリップもコンヴァースのオフィシャル・サイトで2月29日に公開されるという。
"DoYaThing"の試聴とダウンロードはこちらから→
http://play.converse.com/blog/2012/02/23/doyathing/