ローリン・ヒル、未納の税金を支払うためにソニーと新契約。新作制作へ


元ザ・フージーズのローリン・ヒルは税金逃れを問われ、その支払いにあてるためソニー・ミュージックと新たに契約を交わしたと先頃伝えられていたが、ローリンは自身のブログでその事実を認めている。

ローリンは2005年から07年にかけての収入180万ドル(約1億8千万円)についての連邦税が未納であることについて罪状を昨年認めていて、4月22日に裁判所は未納となっている50万4千ドル(約5040万円)の支払い猶予を5月6日までにすると言い渡している。

ブログでの報告でローリンは新しい契約を交わしたことを明らかにし、新作も制作していることを次のように説明している。

「わたしが新たにレコード契約を交わしたことと、それを税金の支払いのために行ったと伝えられています。それは事実で、わたしはソニー・ワールドワイド・エンタテイメントと新しいレーベルを立ち上げる契約を交わし、そこから自分の新しい作品をリリースします。そして、新しい音楽に取りかかっているのも事実です」

なお、自身が置かれている現状についてローリンは「昔からずっとある、アートと商売の折り合いのつかなさ」だと説明している。「これは不公正な状況がまずはあって、それによってわたしの権利が奪われているということなのです」とローリンは綴っている。

「わたしはわたし自身の存在と経済的な自由のためにずっと闘ってきていて、それは誰かにアートやアーティストが財布の紐を締められることで脅かされたり、管理されたり、操作されたりすることなしに、自由に創造して生きるということを意味しています」

ただ、これまでの報道が新曲5曲に対して100万ドル(約1億円)の契約だと伝えていたのをローリンは不正確だと指摘していて、そうした数字はもっと大きな契約のうちの一部にすぎないと説明している。