マドンナ、ザ・フレーミング・リップスetcエイプリル・フールの冗談ニュースまとめ


欧米では恒例となっている4月1日のエイプリル・フールにあやかって、さまざまなでたらめイヴェントや報道が行われている。

マドンナはニューヨークのローカル紙ブッシュウィック・デイリーとタイアップして読者を担いでいて、チープ・ストレージという元は集合住宅だった建物の中を倉庫やイヴェント・スペースとして貸し出している建物の最上階3階分を買い占めたとブッシュウィック・デイリー紙が伝えている。低所得者層が多いことで知られているブッシュウィックだが、ブッシュウィック・デイリー紙ではこの地区では初めてセレブが買い上げた物件だと報じていて、事業計画ではこの3階分のスペースにダンス・スタジオ、児童向けのマクラメ手芸教室、「ラップ・ミー」というラテックス・ファッション専門のブティック、またマドンナがブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻と主催している非アメリカ人児童養子縁組養父母の会の資料室、産地直送のヴェジタリアン・レストランなどが開設されると報じている。

さらにマドンナのコメントまで掲載していて「今花開きつつあるアーティスト・コミュニティの一部になれるのが楽しみだし、これからブッシュウィックと世界中の人々にインスピレーションを与えていきたいわ」と語っているが、記事の末尾にすべて嘘ですという断り書きがついている。

その一方でウィルコはバンドの代表作の一つともされる2001年の『ヤンキー・ホテル・フォックストロット』の児童向けアルバムを7月4日にリリースすると発表している。ツイートには、星条旗をモチーフにした服を着た子供を使った新しいジャケットも画像として添えられていたとか。

人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の司会で知られるラジオDJ、ライアン・シークレストはジャスティン・ティンバーレイクらが在籍していたイン・シンクが再結成すると自身のオフィシャル・サイトで発表している。シークレストは新曲2曲を収録した新しいコンピレーション盤がリリースされると発表していて、新曲のうちの1曲はマイリー・サイラスとのコラボレーションになっていると伝えている。さらにツアーも行う予定でマイリーがその前座を務めるとシークレストは騙っているが、ツアー名にはデビュー・アルバム『ノー・ストリングス』にちなんで、「ゼア・イズ・スティル・ノー・ストリングス・アタッチド・ツアー」と名付けられているとシークレストはまことしやかに報告している。ただ、この記事も末尾で冗談だと明かされている。

デッドマウスは自身のツイッター、フェイスブックとアイフォーンがすべてハッカー集団のアノニマスに乗っ取られたようにみせかけていて、自身のプロフィールのアイコンもアノニマスのメンバーが被ることで知られている「ガイ・フォークス仮面」を頭蓋骨型に変形させたものへと変更していた。その後、デッドマウスは自身の画像とともにエイプリル・フールだったことを明かしている。

また、ザ・フレーミング・リップスは3月30日にピンク・フロイドの『狂気』への同伴アルバム『The Flaming Side of the Moon』をリリースすると発表していたが、これもエイプリル・フールの一環だったことが明らかになっている。リップスはピンク・フロイドの『狂気』のカヴァー・アルバムをかつてリリースしたことでも知られているが、この同伴アルバムについては、『狂気』と同時にかける作品として制作されているとバンドは明らかにしていて、さらに映画『オズの魔法使い』ともシンクロする内容になっているとも次のようにプレス・リリースで明らかにしていた。

「1973年のオリジナル作品『狂気』にどっぷり融合していく同伴作品として作られたこのアルバムについては、リスナーにはリップスのこの新作を『狂気』と同時にかけながら聴くことをお勧めします。さらに『The Flaming Side of the Moon』は1939年の映画作品『オズの魔法使い』とも寸分違わずシンクロするように作られてもいます。リスニング環境としてはアラン・パーソンズがエンジニアを務めた『狂気』の4チャンネル・ミックスのアナログ盤を探してこれに合わせて聴くのが理想的ですが、どのフォーマットであっても同伴作品として機能します」