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今年の夏に引き続き登場してくれたFRONTIER BACKYARD。オープニング“demand shatter”から一気に会場をダンスの渦に巻き込む。フュージョンもジャズもソウルもブレイクビーツもファンクもパンクもメタルも、すべてをポップに楽しむためのダンスミュージックとして落とし込んだFBYの自由奔放な音楽に、オーディエンスも広いスペースを探してぐるぐると回ったり跳ね回ったりと自由に楽しんでいる。そもそもスキャフルキングの休止期間中に始めたユニットだったFBYだが、06年にリリースしたアルバム『BASIS』でニュートラルに自分たちの原点に向き合った結果、すっかりこれが王道になった。だからこそ今のFBYはすごい! 後半“we want crazy sticks”“TERRA FORMING”そして再び“demand shatter”へ。テクニックも音楽スキルもセンスも高い彼らの音楽が、その核心であるヤンチャなパワーを最大限に発揮したパフォーマンスだった。TGMX(Vo&Key&B)は、最後に床に貼ったセットリストを剥いで客席に投げて笑顔で帰っていった。(井上貴子)