開演と同時にスーパーボールのようにMOON STAGE狭しと弾けまくる"story's"のビートとギター・サウンドとシンセ音、そしてTGMXの陽性度MAXのボーカル! そのまま息つく間もなく"TWO"へ流れ込むころには、満員のフロアは熱気渦巻くダンス天国に! 誰よりもタイトで切れ味鋭いパンク・ロックの機能性と誰よりもクールなセンスでもって、誰よりも熱く楽しいダンス・ロックの風景を描き出すFBY、いきなり出し惜しみなしのエンジン全開っぷりである。TGMX/KENZI/TDCにTAICHI FURUKAWA&チャーベくんを加えたいつもの鉄壁の布陣で、今年も『COUNTDOWN JAPAN』のステージに臨んだFBY。「FRONTIER BACKYARDです! 祭りに来たぞ! 今日はバカ騒ぎする日ですよ、日本中がね!」というTGMXのMCから「Say FBY!」のコール&レスポンスもバッチリ決めたところで、さらに"PEEPS CLUB"でフロアを揺らし、"Putting on BGMs"の強烈な快楽ダンス・ビートでもってMOON一丸ハイジャンプへと導いてみせる。「来年もよろしくお願いします! たぶんアルバムも出ると思うんでね」というTGMXのMCに湧き上がる大歓声! "TRACE NONE"でMOON STAGEを埋め尽くすクラップの嵐! 熱風のような高揚感と腰を揺さぶるビートで幕張メッセに一大タオル風力発電所を出現させた"hope"! 彼らが放つメジャー・コードはいつだって「今、ここ」を楽しみきろうとする闘争心と冒険心にあふれているし、だからこそFBYの音楽は至上のダンス・ロックたり得ているのだ、と改めて感じさせてくれる、最高のアクト。ラスト2曲は"JUNKY BEAT"そして"missing piece"! 3人のタイトなサウンドが、TAICHI&チャーベくんの鍵盤サウンドが、そしてMOON STAGEに満ちあふれた大合唱が、残り少ない2010年を祝福しながら新年への扉をでっかく開け放つ号砲のように高らかに鳴り響いた。(高橋智樹)
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