ネクスト・ビッグ・シングを予感させる、完成度の高い楽曲をデビューからコンスタントに発表しているシュノーケル。COSMOステージの彼らのライヴも彼らのそんな明るい未来を示唆させる力強いものだった。とはいえ、彼らの不思議なところは、そんな隙のないタイトな演奏、クオリティ高いポップな楽曲とは裏腹に、そこに渦巻いてる感情はどこか地に足がしっかり着いてないような、どこか空に浮かんでいるふわふわ感があること。それこそ、彼らが等身大のアーティストとして支持されている理由なんだろう。ステージに上がっているが、感じていることは、会場にいる誰もと同じはずなのだ。元旦に発売されるニューシングル“Bye-Bye×Hello”、西村晋弥の突然のライトハンド奏法に不意打ちされた“エスパー”、疾走する珠玉のメロディが会場全体をかっさらっていったラストの“波風サテライト”を含んだセットで２００６年を締めくくったシュノーケル。来年はさらに飛躍すること間違いない。（内田亮）