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大阪在住の現役女子高生による6人組、オレスカバンド。しかし、このバンドを観ていると、バンドをやることの楽しさ、こうやって音楽を一つの場所で共有することのかけがえのなさが、否が応にも胸にこみ上げてきてしまう。演奏の荒削りさなど問題にならない。むしろ、このバンドのライヴにとってはそれこそが最大の原動力となる。とにかく、その瞬間その瞬間がマキシマムじゃないとイヤなのだ。お揃いの白のポロシャツと裸足でステージを所狭しと駆け回り、喉がかれるまで叫び、客席からの反応にはそのまま素直に受け答える。それは、前のめりで次々と進んでいく演奏も含めて彼らの青春の1ページであり、ひいては私たちの1ページでもあるのだ。「せっかくここに来たわけで後悔なんてしたくないだろぉ」。このMCの言葉通りの駆け抜けていくようなステージだった。(古川琢也)