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さあ、EARTHステージ続いてはGRAPEVINE! 夏のロックインジャパン・フェスでは、最終日グラス・ステージの矢沢永吉の裏でレイク・ステージの大トリを見事飾ってくれたGRAPEVINE、カウントダウン・ジャパンではEARTHステージに登場です! 派手に登場するでもなく会場を自ら煽るでもなく、無造作に無骨に演奏を始めたかと思えば、そのキレのいい尖ったサウンドとヒリヒリするほど純粋で歪んだ田中の声が有無を言わせず会場を掌握していく。怒りと諦め、絶望と希望、いろんな感情が混在したまま、それ全部抱えてここに立ってますというような、そんな田中の狂気と無防備さから醸し出される濃密な色気が会場を覆う。言葉少ななMCで田中が「私事ですが、昨日アルバムが完成しました。3月に出ます」と一言。しかしそのアルバムの曲を汗だくで絶叫する田中の姿に、出来上がったニューアルバム、そして来年のデビュー10周年に向け、落ち着くどころか勢いを増しまくっている今の自分たちへの自信と確信が確かに表れていた。(西本佳奈恵)