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昨年もこのMOON STAGEで12/30に出演を果たしてくれたオレスカバンド。しかし、この1年のあいだに、高校を卒業、全米アルバム・デビューを果たし、WARPED TOURも経験、なんと彼女たちを主演・題材にしたハリウッド長編ミュージカル映画の制作まで決まってしまったという、激動の1年を過ごしていたのである。ずっとアメリカに滞在して活動していたので、実情が見えにくかったのだが、ライヴの実力も成長いちじるしい。1曲目に演奏された“チャック”の時点でその差は歴然。演奏の端々から、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたことが伝わってくる。「音楽ってすばらしいーーーーーーー!」とリーダーが叫んでいたけれど、音楽だけを頼りに道をどんどん切り開いてきた実感が本人たちとしてもきっとあるはず。特に、その真価が表れていたのが、新曲だという“Flowers”。トロンボーン1本でメロウなムードを作り出しながら、いくつもの展開とともに、楽曲は形を変え、コール&レスポンスを巻き起こす。決して特別テクニックがあるとかいうわけではないけれど、言葉も通じない場所で、音楽の力で人と話してきたんだろうなと思った。(古川琢也)