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GALAXYのトリは『05/06』の時にやってもらったことあったけど、EARTHは初です、ストレイテナー。いやあ、すごい人の数。そして、すごいバンドのテンション。しかもおそろしい選曲。例えば中盤、“Melodic Storm”やってMCはさんで“BERSERKER TUNE”“POSTMODERN”“FREE”“KILLER TUNE”だよ? どうするよこれ。

あと、テナーって「ロックをやる」という以前に、「ロックにする」能力が異常に高いバンドなんだと、ライヴを観ていると思う。例えば“POSTMODERN”なんて、リフらしいリフもメロディらしいメロディもなく、ただコードがつながってて、そこにのっかってホリエがなんか叫んでるだけみたいな、誰でもできそうというか、もはや「これ曲って言っていいのか?」とすら思う曲だけど、テナーがやると最高にあがるロック・チューンになってしまうのです。なんで。知らん。テナーだからでしょう。ギターとベースとドラムと歌が集まってバーンとやればロックになるのかというと、そういうことじゃないでしょう、と。そこんとこのカンどころを、プレイヤーとして、ヴォーカリストとしてすごくわかっているのがテナーだってことでしょう。

後半、ホリエが鍵盤の前に座ってしっとりと“SIX DAY WONDER”と“MARCH”を歌い上げた後は、“REMINDER”“TRAIN”の連発で圧倒するだけ圧倒して終了。その熱は、3人がステージを去った後も、しばらく冷めませんでした。まさにEARTHのトリ。それ以外の何ものでもありませんでした。(兵庫慎司)