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折り返し点を過ぎ、3日目に突入した幕張。EARTH STAGEはストレイテナーからスタート! 昨年は同じ30日のEARTHでトリを務めた彼らだが、今回は、そう、メンバーが4人になって初めてのフェス出演である。渋谷の(ホリエによれば「ちょっと長すぎる」)前説に続き、ステージに登場した4人。右からホリエ、大山、シンペイ、ひなっち。ここ数年でふたりから3人、そして4人と人数が増えてきたテナーだが、そのたびに表現の幅は広がり、スケール感を増大させてきた。ホリエとシンペイのふたりでやっていたときにはそれが完成形だと思っていたし、昨年のアルバム『Immortal』は3ピースとしての到達点といえる完成度だったが、恐ろしいことに、それは全然「完成」じゃなかったのだ。こうして4人でのライヴを観ると、それが分かる。グルーヴの根幹は変わっていないにもかかわらず、ギターが1本増えたことで、音は格段に色彩感を増した印象を受ける。後半、“KILLER TUNE”のアウトロ、“MARCH”でのピアノとの絡み、要所要所で大山のギターが光る。いつもどおりストイックなライヴだったが、そこで生まれるエモーションは、格段に濃密なものになっていた。これは、年明けにリリースされるニュー・アルバムが楽しみだ。(小川智宏)