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「幕張、(今日の)最後だぞー!」というJESSEの雄叫びをきっかけに、会場のテンションが大爆発して始まったライヴ。しかし、今のRIZEのライヴ・バンドとしての実力はすさまじい。バッキバキである。どんなに激しく動いても隙が1mmも見当たらない。そういうミクスチャー・バンドとしての意地のライヴを今のRIZEはやる。「どう? ロック好きのバカな人たち! まだカウントダウンでもねえのに、カウントダウンの気持ちで来てる奴、どれくらいいるんだ? 10、9、8……」といきなり始めてしまったカウントダウンもありつつ、会場を一面ダンスフロアに変えてしまう歓喜の瞬間もありつつ、「ケツ出したら、ベース壊れちまったよ、へへ」なんていうKenKenのユーモアもありつつ、でも、このバンドに一本大きな筋を通しているのは、JESSEがMCで言っていた通り、「ライヴハウスで誰も客がいなくて、バンド・メンバーしかいなかったときのことを思い出しながら、今この場所に立っている」プライドである。結成から10年やり続けて辿り着いたこの迫力。彼らのライヴでは恒例となっている“カミナリ”のラップをオーディエンスに預ける際も、「今年最後だぞ。分かってんだろうな」と煽りつつ、「31日、大阪でも盛り上げてくるんで」と約束してくれた。最後に、4人が肩を組んでオーディエンスへ頭を下げる様子は、感動的な光景だった。(古川琢也)