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 とにかく凄まじい音圧だった。本日のGALAXY STAGEのトリをつとめたRIZE。とても3ピースとは思えない分厚くヘヴィなバンド・サウンドに、まるで咆哮のようなJESSEの歌声が響く。「カウントダウン、ぶっ飛ばせ!!」とJESSEが叫び、たくさんの汗まみれの拳がそれに応える。今年5月にはギター中尾が脱退し、3人での再出発を果たした RIZE。結成から11年、デビューからは8年、そのキャリアは決して順風満帆なものではなかったかもしれないが、鍛え上げられたアンサンブルは無敵の強度を持っている。だから、「中指を立ててやれ!」と客を煽るような反抗精神にも、きっちりとした説得力がやどる。

 結んでいた髪も途中からほどけるほどステージ中を跳ね回り、全身に渾身の力をこめてプレイしていたJESSE。オーディエンスもその迫力に圧倒されることなく、思いっきり彼らのロックを楽しんでいる。まるで“誰も怪我しない格闘技”のような、本気で音楽とぶつかり合う楽しさがフロアを支配していた。「お前らが主役だ!」とJESSEはMCで何度も叫んでいたけれど、まさにその言葉通りのガツガツした空気だった。まるで身体が痺れるような余韻の残る、灼熱の45 分。RIZEがGALAXYステージの1日目をビシっとシメてくれた!(柴那典)