この日のステージは、SHOGOにとってかなり感慨深いものになったのではないか。「元気か幕張! 今回、3年ぶりかな、カウントダウン・ジャパンに帰ってきました!」とSHOGOは叫んでいたが、その3年前のカウントダウン・ジャパンのライヴが、自分たちで満足できるものにならなかったことが原因で、いや、原因はもっと根深いんだろうけど、それがきっかけでその根深さが露になって、それでSHOGOが年明けに「活動休止か解散したい」と、マネージャーに告げるほどの危機に面したのだった。という話を、ロッキング・オン・ジャパン2007年5月号のインタヴューでSHOGOは語っていたが、そしてバンドはその危機を乗り越えて現在に至るわけで、で、乗り越えるにはレーベル移籍とか事務所設立とか本当にもう色々あったわけで、ってことは当然、感慨深いでしょう今日は。感慨深いし、本人としては、3年前のリベンジを完全に果たせたのではないか。楽しく激しくポジティヴで、すべてをすり抜けて猛スピードで駆け抜けていくような勢いに満ちた、一番いい時の175Rの状態が、完全にバンドに戻ってきている。
もうトバすトバす。“ハッピーライフ”“心から”“SAKURA”“空に唄えば”と、代表曲のオンパレード。で、当然オーディエンス、もう歌う歌う。ラストは最新アルバム『Bremen』収録曲で、10月に出たベスト・アルバムのタイトル・チューンにもなった“サンキュー・フォー・ザ・ミュージック”。ここでもh大合唱。最強のシンガロング・パンク、175Rの真価を見せつけた40分だった。メンバー全員、いい顔してた。特に、やっぱりSHOGO。いい顔ってだけじゃなく、なんか若返ったようにすら見えました。(兵庫慎司)
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