さあ、いよいよ最終日! すべてのステージの先陣を切って、GALAXY STAGEから祝祭のスタートです。ジャパン編集部兵庫の呼び込みでステージに登場したのはSPECIAL OTHERS! これがもう、本当に素晴らしかった。ゆったりとしたグルーヴでフロアを徐々に温め、いい感じになってきたところでシフトアップ、一気に興奮状態に引き込んだかと思えば、またすっと力を抜いて……緩と急、緊張と解放を繰り返しながら、大観衆をじんわりとスペアザ・ワールドに染め上げていく。そのオーガニックな音に身をゆだねるだけで、日常から少しだけ浮き上がって、違う世界を見ることができる。分かりやすいヴォーカル・ラインやキャッチーなフックがなくても、ここまでポップでカラフルな音楽を鳴らすことができるのだ。まるで自分たちの家で演奏するように、笑顔で音を重ねていくバンド。屋内なのに、冬なのに、どこからか心地よい風が吹いてくるような「景色」を感じさせる音楽。やっぱりフェスにはこういうバンドがいなくちゃ。(小川智宏)
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