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 朝イチから沸点近くの盛り上がりを続けてきたGALAXY 。それを締めくくったのは、夢見心地の数十分だった。CDJでは初のトリをつとめるSPECIAL OTHERS。インスト・バンドの垣根を越えて支持を広げてきた彼らは、なんでも貪欲に音楽を楽しむお客さんが集ったこのフェスのムードにもぴったりだ。

 1曲目からギターとオルガンのまろやかな音色がフロアを包み込み、らせんを描くグルーヴがそれをグッと持ち上げる。ギター、ベース、キーボード、ドラムという4つの楽器がまるで手を取り合うかのように支えあい、それぞれがまるで歌うように音を奏でている。そして、ところどころで差し挟まれるヴォーカルのリフレインがアンセミックな高揚感を生み出す。お客さんも、ときにゆったりと、ときにスリリングな音の応酬にあわせて思い思いに踊っている。彼らが醸し出す音楽の“自由さ”が、極上の心地よさを生み出していた。「新年も幸せになりますように――」と宮原(Dr)はMCで言っていたけれど、きっと集まった数千人のオーディエンスも、とても幸せな気持ちで家路についたんじゃないだろうか。大団円だった!(柴那典)