メニュー


次の出番はSPECIAL OTHERS。SEもなく、メンバーが暗闇にふらりと現れると、ぎっしり埋まったフロアから拍手が起こる。そしておもむろに楽器を奏でだす四人。その一挙手一動にたくさんの視線が注がれる中、するりと“PB”へ流れ込んでいく。オーディエンスも、楽曲が熱を帯びていくにつれて、手を挙げたり、踊ったり、それぞれのスタイルで彼らの音楽を堪能し始める。演奏が終わると、芹澤優真(Key)が「今年もあと2日だっけ、3日だっけ」と言うと、すかさず宮原良太(Dr)が「3日だろ」と突っ込む。ほのぼのとした笑いが生まれたところで、芹澤の「年忘れ大パーティということでみなさん一緒に楽しみましょう!」という言葉から“Stay”へ。綺麗なメロディのコーラスも盛り込まれた、ジャンルを超えた彼らの魅力がたっぷり詰まった楽曲だ。続いては “Laurentech”。イントロが聴こえただけで、歓声とハンドクラップが起こる。ラストはキラーチューン“AIMS”で、さらにフロアに歓喜のダンスを広げて、ライヴは終了した。たった4曲(9分を超える曲が2曲あったのだ)ながら、いや、だからこそ、スペアザらしさを鮮烈にオーディエンスに刻みつけたパフォーマンスだった。(高橋美穂)