「電気グルーヴでございます!!」。卓球のコールに、フロアの大歓声が応える。『J-POP』と『YELLOW』という2枚のアルバムをリリースし、全国ツアーも敢行と、かなり久しぶりに活発な活動を見せた2008年の電気グルーヴ。その締めくくりとなるステージは、その勢いがそのまま表れたような強烈なパフォーマンスの場だった。
犬のぬいぐるみを載せた帽子をかぶった卓球に、シルクハットでステージ中を縦横無尽に歩き回る瀧。衣装はシンプルなシャツ姿だ。これまでのフェスやライヴでは様々な趣向の演出を見せてきた彼らだけれど、今回はとにかくストレートに“音” の迫力で勝負する感じである。ズン、ズンと身体に響くキックに、否応なしに身体が動く。新作から昔の曲まで幅広く選んだセットを、MCをはさまず全曲DJ のように繋げてプレイ。畳み掛けるように、卓球と瀧の叫ぶような歌声が響く。
終盤には、卓球は何度も満足げな笑みでタオルを掲げ、瀧はステージに仁王立ちでポーズを決めていた。まるでフラッシュライトを浴び続けるような、強烈な高揚感へと上り詰めていった数十分。GALAXY STAGEは巨大なダンスフロアと化していた。(柴那典)
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