開演直前にはフロア最後尾まで人でごったがえす盛況となったGALAXY STAGE。それもそのはず、ネクスト・アクトは今年ほとんどライヴのなかった電気グルーヴ! 異様なまでに期待感の高まるなか、場内にはベートーベンの“第九”が高らかに鳴りわたり、「お久しぶりでございま~す!」とステージ中央のDJセットから卓球がグリーティング。ボトムの効いたビートを操り、「Oh Yeah! COUNTDOWN JAPAN~!!」とのアジテーションも織り込んで、みるみるフロアの熱を高めていく。ステージ袖からは山高帽に黄色いジャージ姿のピエール瀧が登場、「こんばんは、電気グルーヴです!」と叫んで流れ出したのは「♪KISS KISS KISS!」というあの耳慣れたフレーズ――そう、“Shangri-La”だ。「さぁ行くぞ!」と卓球が叫び、サビでは瀧のアクションにあわせてGALAXY STAGE中がハンズ・アップ! 続く“Acid House All Night Long”ではステージ後方からド派手なレーザービームが放射され、視覚的にもオーディエンスを扇動する。地軸を揺るがすような4つ打ちビートのまま“N.O.”へと繋げば、卓球はステージ前でヴォーカルを取ったり、スティックを持ってドラム・パッドを打ち鳴らしたりと自在なステージングを展開。で、「ガリガリ・ミサイル、発射~!!」との号令で地鳴りのようなビートが炸裂すると、ステージ袖から怪しげな人物が……「こんばんは。初音タキ、44歳です!」と、一旦フェイド・アウトしていた瀧が初音ミクのコスプレで登場! グリーンのロン毛を揺らしてステージを練り歩く姿に場内は抱腹絶倒となり、パーティーの熱気はもう最高潮。さらに“ズーディザイア”、“モノノケダンス”とノンストップで畳み掛け、瀧と卓球はステージ前でお互いにマイクを向けあって歌ったりと、当人たちも久々のライヴを思いっきり楽しんでいるご様子(2人とも汗だく!)。ラストの“B.B.E(Bull Beam Express)”では盛大な手拍子が湧き上がるも、「もっと!もっと! このままじゃ年が越せませんよ~!!」と卓球が煽りに煽って、真っ白にバーストするような熱狂が現出! 「パーリー! パーリー!!」と手を掲げてステージを去る2人には当然、惜しみない拍手が贈られることになった。(奥村明裕)
電気グルーヴ のCOUNTDOWN JAPANクイックレポートアーカイブ