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ついにこの時が来た! 今年の幕張大トリにして、初のカウントダウン・アクト、RIP SLYMEの登場だ!! まずはFUMIYAとSOMAのDJプレイからスタート。パンパンに膨れ上がったEARTH STAGEから怒号のような歓声。そしてステージに現れた、RYO-Z、PES、ILMARI、SUの4人。なんと全員の衣装はRUN DMCもびっくりのアディダス・ジャージ。そして始まったのはインディーズ時代の名曲“Underline No.5”。畳み掛けるように“HOTTER THAN JULY““SPLASH”でキメて、RYO-Zの相変わらず軽快なMCを挟んで披露したのは、“雑念エンタテインメント”“Hot Chocolate”“Blue Be-Bop”“SPEEDKING”の怒涛のメドレー4連発。いくらなんでも初っ端から盛り上げすぎ、そして楽しすぎ。「ちょっと、一休みしますか」と言って始まったのは、メロウな新曲“STAIRS”(これがまた相当いい曲なので要チェック)。“One”“楽園ベイベー”とメガヒットナンバーを炸裂させたかと思えば、「まだまだ行けますか? 宇宙まで行けますか?」と“GALAXY”投下。うわあ、とんでもない年越しになるんじゃないか、これは。そしていよいよ、この時が。2万人がひとつになってカウントダウンするにはこの曲しかない。“JOINT”だ。途中ブレイクを挟み「一緒にカウントダウンする?」の合図で、秒読み。5、4、3、2、1……A HAPPY NEW YEAR!!明けましておめでとう! 最高の祝祭ムードがEARTH STAGEを包み込む。本当にすげえ、RIP。ただ圧巻だったのは、2009年に突入した後のこの男たち。「次はメロウなのがいいですか? それとも激しいのがいいですか?」激しいのー!という大歓声を受けて始まったのは、“Super Shooter”。バシバシ刻まれるソロのラップが年明けの幸福感をどんどん高揚させてくれる。そしてラストはどこまでも熱い、熱いこの夜を祝福する“熱帯夜”(&巨大バルーン投下)で大団円。アウトロには、ビートルズの“TWIST&SHOUT”を大胆にサンプリングしたトラックで、コール&レスポンス。大役を終えて袖に戻るメンバー。しかし全く鳴り止まないアンコール。すると……5人が再びステージに! リアルに予定外だったらしく、ILMARIは靴下を脱ぎかけていたらしい。そしてラストのラストはキター!“マタ逢ウ日マデ”。こんなエンターテインな年越し、間違いなくRIP SLYMEにしかできない。(徳山弘基)