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COSMO2日目のトップバッターはPeople In The Box。残響レコード所属、変拍子を駆使したトリッキーな曲展開にギターロックの鮮烈なメロディと言葉を載せる、かなりのオリジナリティを持った3ピースだ。朝イチからフロアに集ったお客さんも、彼らの作り出す不思議な世界にすぅっと引きずり込まれていた。“完璧な庭”や“レントゲン”など、12月にリリースされたばかりの新作『Bird Hotel』からのナンバーを中心にしたセット。幻想的なギターフレーズ、波多野(Vo)の透明感ある歌声がとても心地よい。かと思えば、“泥の中の生活”でいきなり破壊的な轟音を打ち鳴らしたり、“ユリイカ”のパンキッシュな曲調を駆け抜けたり、荒々しくストレートなパワーも垣間見せる。

山口(Dr)はMCで(所属レーベルが)「カレー屋を出店してるんで、終わったら手伝いに行こうと思ってます」と言っていた。CAFE AREAにある「代沢残響」のことだ。そこでは“昏睡クラブ”というPeople In The Boxオリジナルのカクテルも売っているらしい。確かに彼らの音楽にも、いきなり昏睡させられるような、幻惑的な魅力がある。とても濃密な30分だった。(柴那典)