スタート時間が迫ると、みるみる内にお客さんで埋め尽くされていくフロア。SEが流れ、4人が現れた時の歓声と手拍子の大きさといったらなかった。そして1曲目"REVIVE"が始まった時点で、COSMO STAGEは完全にGLORY HILL色へと塗り上げられる。絶妙なキメ＆タメを経てエスカレートしていくサウンドが、とにかく快感！　TAKUYA（Vo/G）がセンターに立ち、左右にはJUNYA（G/Cho）とKO-01（B/Cho）。後方でずっしり構えるのはKENSAKU（Dr）。左右対称のフォーメーションが雄々しく浮かび上がり、爆音を放つGLORY HILLは、存在感からしてカッコ良過ぎだ。
スピード感たっぷりに弾けた2曲目"ステイアウェイ"は、バンドのビートとお客さんのタテノリが一つになってゆく様が綺麗。爆音と美メロを巧みに交し合いながら昂ぶっていく"Everything"は、シンガロングの輪が爽快に広がった。「幕張楽しんでるか？　今年はあと3日で終わり。いい年だった？　いろんな人がいると思うけど、この瞬間をみんなでバカ騒ぎしようぜ！」というTAKUYAのMCを挟んで、"BRAVE DRIVE"へ。「皆で手を挙げようぜ」という呼びかけで生まれた完璧な一体感が印象的だ。続いて"GROW UP"。爆音に彩られながらも、抜群の輝度で伝わってくるメロディが胸に沁みた。
「もっと陽気に行こうぜ！　一緒にジャンプしようぜ！」というTAKUYAの呼びかけに応え、お客さん達が元気に飛び跳ねた"Funny boys school"は、曲中にコール＆レスポンスも起こった全員参加型ナンバーになる。「まだまだ行けるか！　かかって来いよ！」とTAKUYAが挑発して雪崩れ込んだのは"GET UP"。スピード感、美しいメロディ＆ハーモニー、シャープなビートの三拍子が揃ったこの曲を聴いたら、じっと突っ立ったまま黙っているなんて絶対に無理な話だ。見回してみると、誰も彼もが笑顔で身体を揺らしている。そしてラストは"Go for break!!"。バンド一丸のサウンドが一気に迸る最強のフィニッシュとなった。「次はライブハウスで会おうぜ！」とTAKUYAが叫び、4人がステージを去った後も、場内には暫くの間、靄のように熱気が漂っていた。（田中大）