ものすごいハンドクラップに迎えられステージに登場したGLORY HILL。今年5月にシングル“LOST”でメジャーデビューを飾り、12月には初のベストアルバムをリリースするなど、今年は彼らにとって激動の一年だったはずだ。そんな4人の2012年の果てに待っていたのは、MOON STAGEにあふれんばかりに集まったオーディエンスからの巨大な歓声だった。「今年一年、嫌なこと、辛いことがあったかもしれないけど、この幕張に全部落としていけよ！」とTAKUYA（Vo・G）が叫べば、フロアも負けじと大、大、大歓声！ ものすごい熱気がMOON STAGEを埋め尽くしている。“BRAVE DRIVE”からライヴをスタートすれば、フロアいっぱいのオーディエンスが一斉に手を振って、壮観な光景を生み出していく。フロアを観たTAKUYAが、思わず「やべえ、楽しすぎる！」と笑ってしまうほどの熱狂だ。
「COUNTDOWN JAPANに何回か出させてもらってますけど、今日の光景はまた一段と素晴らしいです。ありがとう！」とTAKUYAが語って“Funny boys school”を演奏すれば、MOON STAGEからは大合唱が巻き起こる。4人が鳴らすエモでキャッチーなメロディックパンクも、豪快にオーディエンスの興奮をかっさらって行く。この一年を駆け抜けた自信と矜持が、きっと彼らの音楽にたくましさとスケール感とをもたらしたのだろう。「俺らもこの一年は激動で、いろんなことがありました。悩むこともあったけど、同じ場所に立ち止まっていても、次の扉は開かない。壁をぶち壊して、次に進んで行きましょう」と語り、最後に披露したのは、2ndアルバム『LOST GENERATION』収録の名曲“Stardust”だ。彼らの原点を描いたこの曲でCOUNTDOWN JAPANの舞台を終えると、「また来年、必ず、ライヴハウスで会おうぜ！」と語って去っていった4人。2013年の彼らのさらなる飛躍を予感させる、激しくも温もりあふれるステージだった。（大山貴弘）
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