本日のMOON STAGEのトリを飾るのはWHITE ASH。一昨年「RO69JACK」で優勝し、羽ばたいていった彼らが、COUNTDOWN JAPANのトリを務めることは、とてもドラマティックだ。リハの時点からハンドクラップが起こる様子に、ホームとして伸び伸びやれているのかな、と思う。本番がはじまる頃には、もっとたっくさんのオーディエンスと大歓声がメンバーを迎え入れた。最後に現れた、COUNTDOWN JAPANのオフィシャル・グッズTシャツ姿ののび太(Vo・G)は高々とジャンプ! そして「WHITE ASHが、COUNTDOWN JAPANに、帰って……キター!」と、某モノマネをさらにモノマネするという離れ業で沸かせ、「僕ら、2年前に『RO69JACK』で優勝して、その2年後にMOON STAGEのトリをやらせて頂くことができました、みなさんのおかげです、ありがとうございます!」と感謝の言葉。やはり、彼らにとって、ここに立てる思い入れは格別なのだろう。
「行くぞ幕張!」とハンドマイクののび太が、オーディエンスを挑発するようにステージを動き回れば、山さん(G)もセンターに進み出てギターソロを弾いた“Paranoia”、のび太が「今からMOON STAGEを、みんなで一緒にダンスフロアにしませんか!?」と呼び掛けて、見事な光景を作り上げた“Deadmans On The Dancefloor”……一曲終わるごとに歓声が響く。その盛り上がりに「幕張サイコー!」と拳を突き上げるのび太。「バンドとしては楽しかったですが、プライベート的にはそんなことはなくて、クリスマスもそんなでもなくて……でもね、来年はモテたいなあ」という素直過ぎる告白に、温かな拍手が起こる。「次のイベントはバレンタインじゃないですか? あ、チョコお待ちしてます。ここにいる全てのしずかちゃんたちに、新曲を披露したいなと」とはじまったのは“Would You Be My Valentine?”。のび太の歌とギターからはじまる、スウィートなナンバーに、さっそくしずかちゃんたちから(!?)ハンドクラップが贈られた。ラストはアグレッシヴに、たっくさんの手を挙げさせて締めた。
もちろん、アンコールも沸き起こる。するとのび太、「僕、こういう大きい会場でやってみたいことがあって……」と、まさかの「セイ、ホー!」、「のび太!」とヒップホップなコール&レスポンスをブチかます。その後、しっかり“And Gypsy”を演奏してステージを降りた。ゴリゴリのロックでありながら、グルーヴィなダンスミュージックでもある。こういったバンドが、しっかりと支持されていることが嬉しい。WHITE ASH、圧勝だった。(高橋美穂)
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