COSMO STAGEに、この10月にPIZZA OF DEATH RECORDSから２作目となるフル・アルバム『SHINE OUR JOURNEY』をリリースしたMEANINGが立つ！ 荘厳な調べのオープニングSEを掻き消すような大歓声を巻き起こしてメンバーがステージに姿を見せると、「MEANING、始めるぞー!!」と雄々しい煽りを一発、性急な轟音なのにどこかシンフォニーのように気高くもあるパンク・サウンドで“INFECTION”がぶっ飛んでいった。赤い髪を振り乱してスクリームを繰り出すHAYATO（Vo・G）と、インストゥルメントの爆音に負けず劣らず繰り広げられる力強いハーモニー・ワークによって、フロアの体感温度がみるみるうちに上昇してゆく。間断なく繰り出されるバンド一体のソリッドなリフから、新作アルバム収録のナンバー“HERE FOR YOU”へ。
と、ここで「どうもMEANINGです！ MEANING、COUNTDOWN JAPAN出ちゃったよ。大丈夫ですか？ 呼んでくれたのはCOUNTDOWN JAPANだけど、出るって決めたのは俺ら５人の意志だし、こうして自由に楽しむだけなんで。YUICHI（B）くん、幕張に戻ってきたね。意外と後ろの方まで見えてるからさ、拳とか上げてくれたら、ここに届くから」と自らの胸を指して告げるHAYATO。そして、生活に密着した激エモーショナルなメッセージ・ソング“My War”を叩きつけると、「今日でライヴ納めなんだけど、年間100本ぐらいやって、こうしてたくさんの人に会えて嬉しいです。普段は、俺のツバが前の方の人にかかるぐらいの距離でやってるんで、良かったら遊びに来てください」と語った上で、『東北LIVEHOUSE大作戦』の支援活動について切り出す。「助けを必要としてる人がいるってことを頭の片隅に置いてもらって。そしたらこうして俺たちが出た意味もあるし。俺もさっきその辺歩いてみたから分かるけど、お祭りみたいなもんじゃん？ そんなときになんでこんな話するんだよって思うかも知れないけど、俺が見た限り誰も出て行く人いないし。聞いてくれて本当にありがとう！」と告げていた。
大喝采に包まれながら、終盤戦は2012年のシングル曲“THE UNBROKEN HEART”から“Hope”と、SHIN（Dr）のますます凄みを帯びてゆくブラスト・ビートも繰り出され、2010年代を生きる不屈のパンク・スピリットが叩き付けられる。「おいしいビール飲もうねー！」と最後に満足そうな声を残して去っていったMEANING。短い時間だったけれど、我々が真に必要とする音と言葉がぎっしり詰め込まれたステージであった。（小池宏和）
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