今年4月にその名を冠したアルバム『曽我部恵一BAND』を発表。この12月には早くも次なるアルバム『トーキョー・コーリング』をリリースと、まさに実り多き2012年を駆け抜けた曽我部恵一BANDが、残すところ後2組となった3日目COSMO STAGEに登場! まずは、その最新作の表題曲“トーキョー・コーリング”からキックオフ。小気味良いギター・カッティングとファンクな躍動感を織り込んだグルーヴに誘われて(ほがらかに談笑するように音を重ねていくメンバーの笑顔が眩しい!)、続々とオーディエンスが駆けつけてくる。一転、「ジャラーン!」と荒々しく曽我部がテレキャスを掻き鳴らしたのを合図に “ロックンロール”へと雪崩れ込み、「イエーイ!!」と高らかにシャウトを響かせてボルテージは急上昇。間奏では曽我部がギターを置いて激しくスネアを叩き鳴らし、オータコージ(Dr)とのドラム・バトルが勃発! オーディエンスも勢い腕を上げて戦線に加わり、一体感は目にも鮮やかな上昇曲線を描いて高まっていく。
その後の“キラキラ!”でもエモーションを大開放。まさに一音一音が眩く発光するようなバンド・サウンドが全てを祝福するように鳴り響き、最後は「ありがとう、みんな! 曽我部恵一BANDでした! どこまでも行こう、みんな! あの“魔法のバスに乗って”!」と集まった同志たち(この時点でオーディエンスは、そう呼べるくらいバンドと密な関係性を結んでいたのだ)に呼びかけて、《♪あぁ、魔法のバスに乗っかって~!》との盛大なシンガロングがでっかい歓喜を生み出して大団円! 来年1月からの『トーキョー・コーリング』リリースツアーにも期待ふくらむ見事な熱演だった。(奥村明裕)
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