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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



さて、3日目EARTH STAGEも残すところ2組というところに登場するのは、下ネタ&中年ブルースの暴風圏、グループ魂である。開演のジングルが鳴り響くなり、ブラウス&チェック柄スカートの女子学生コスで登場した港カヲル(46歳)は、さっそくエグめの下ネタを一発。赤いブルマー見せんな! 「よくぞいらっしゃいましたこのブス! ブス! きったねえ顔しやがって!」とどの口がそんなことを言うのか知れない。「去年とまったく一緒だぞ! カヲルが本当に自由なのはここだけなんだ!」と『笑点』風の無理目なコール&レスポンスからPSY“江南スタイル”ネタと強引な笑いで完全に独壇場に。ようやく他のメンバーが入ってくると、「解散もしてないのに再結成みたいな顔しやがって」と“ずるむケーションブレイクダウン”から“中村梅雀”、“君にジュースを買ってあげる♥”の小気味良いパンク・チューンが一息に畳み掛けられる。いちいち極端だなあ。破壊(vocal)、暴動(guitar)、バイト君(大道具)が和田アキ子のモノマネを絡めながらスギちゃんなどを話題にしたネタを挟み込み、そして破壊が白いハットを被ってマイケル・ジャクソン風にファンキーな“職務質問”を繰り出すのだが、どうも和田アキ子がお気に召したらしくそのキャラが抜けてない。そこにカヲルとバイト君のダンスが加わり、“SEARCH&片思い”へと突入していった。衣装チェンジに向かったバイト君がなかなか戻ってこないので、担当するコーラス・パートをファンが懸命にフォローするというグダグダっぷりだが、ここで更に目がチカチカするような黄緑色のキャラクター「ストイックマン」に姿を変えたカヲルが登場、「この人たち、リリースする予定もないのに新曲作ったらしいよ? ストイックだろ~?」と紹介して“I WAS PUNK”が披露される。パンクスを辞めざるを得ない生活のリアルが、ファストなパンク・チューンで綴られるかっこいい曲であった。思いがけずOIコールを巻き起こり盛り上がる。そして破壊が切々と歌い上げる泣きメロ“べろべろ”では、本来の角つき兜姿になったカヲルとドラム・セットが電飾で煌めいて可笑しくもちょっと感動的なムードが高まるのだが、クライマックスは《BE MY チンコー…BE MY チンコー…》と“ペニスJAPAN”から“押忍!てまん部”という最悪のコンボでフィニッシュ。やれやれ。「帰れ! 帰れよ! 馬鹿野郎!!」とメンバーを追い出したカヲルは「おつかれさまでございました。グループ魂、今年3回目のライヴでした。次は、本日のトリでございます、10-FEET改め、コント赤信号のステージをどうぞー!」と今回も勝手に改めて去っていった。(小池宏和)