今年のDEVILOCK NIGHT THE FINALで復活を果たし、9月からは新たに磯部正文(G・Vo)、平林一哉(G・Vo)、岸野一(B・Cho)、山崎聖之(Dr・Cho)という布陣となったHUSKING BEE。ROCK IN JAPAN 2012の磯部正文&平林一哉名義のライヴが、この布陣のお披露目だったわけで、今回は、改めてHUSKING BEEとして登場する記念すべきステージなのだ。1曲目は“#4”。しょっぱなから歓声(やはり男が多め!)と拳に包まれるフロアを見て、やはり彼らは、たくさんの人にとって特別なバンドなんだ、という思いを噛み締める。続いては“LIFE”だが、以前のメンバーのライヴをたくさん見ていた人間にとっても、違和感はない。この4人が、バンドとしてだけではなく、HUSKING BEEとして固まってきた証だ。そして、平林のキュートな歌声が響く、“PUT ON FRESH PAINT”。やはり伝説的なバンドだからか、後方にはじっと見聞きしているバンドTシャツ姿のキッズが多い。ここで磯部が、「新生HUSKING BEE、よろしくお願いします」とご挨拶。“BY CHANCE ”、“NEW HORIZON”と名曲を畳み掛けていき、流石の“QUESTION”では後方にも踊る人が続出! “SUN MYSELF”では、この一年の思いが去来し涙腺が緩みそうになる。そんな中で「新じゃが!」と声が掛かると、「HUSKING BEEを知らない方にも説明しますけど、新たなメンバーが入りまして。前のベースのテッキンが、じゃがいもっぽかったんで、だから新じゃがって感じで」。そして新じゃが……じゃない、新生ハスキンが、幕張に新しい風を吹かせた “新利の風”、さらに“The steady-state theory”と続けていく。磯部は、告知も「2013年2月に『SOMA』というニューアルバムが出るので、もしよかったら、聴いて……ちょんまげ」と照れ臭そう。そして、「こんな拙い僕たちですけど、よろしくお願いします」と言うと、温かい拍手が起きていた。『SOMA』の収録曲で、往年の良さと今の4人らしさが詰まった日本語詞曲“Feedback Loop”を披露し、最後は「みんなに、捧げます。“Walk”」と、頭から声が掠れんばかりの熱唱を聴かせる磯部。これで、2013年もしっかり歩いていけそうだ。ありがとう、HUSKING BEE。(高橋美穂)
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