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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート


3日目COSMO STAGEは、エキゾチックなシティ・ポップ吟遊音楽集団=ceroからスタート! リハーサルの時から「ceroのライブあるから、こっち来て!」とステージ外に呼びかけていた高城晶平が「こんにちはceroです! ありがとう集まってくれて。嬉しいです!」と軽やかに呼びかけてから1曲目“cloud nine”へ。《ワイルドサイドは遥か嵐の向こう》と繰り返す高城の歌が、幕張メッセをポップ白昼夢で包み込んでみせる。そのまま橋本翼のカッティングから“exotic penguin night”へ流れ込み、清冽なグルーヴでフロアをゆったりと揺らしていく。ファンタジックな筆致で描かれるイマジネーション越しに、都市の憂いも輝きも極上のアンサンブルに昇華させるceroの真髄が、最高のヴァイブとともに、あっという間にCOSMO STAGEを支配してしまっている。

「初めましての方も多いと思いますけど、ceroというバンドです。COUNTDOWN JAPAN初出場です!」と満場のフロアに語りかける高城。「2013年も……観に来てください(笑)! あと明日、渋谷WWWでカウントダウンのワンマン・ライブをやります!」。今年10月にリリースしたアルバム『My Lost City』からの楽曲を中心にceroの「今」を高らかに響かせていく彼ら、“Contemporary Tokyo Cruise”でさらに濃密な悦楽でフロアを満たしていく。「COUNTDOWN JAPAN、最高に居心地いいです! 裏っ側にビリヤードがあったり、卓球場があったり。終わったら、またやりましょう(笑)」という高城の言葉が空気をほぐしたところで、「今年もおつかれさまでした! では、2013年に向けて、最後にこの曲を……」と披露したラスト・ナンバーはやはり最新アルバムから“さん!”。心地好いリズムがオーディエンス丸ごと高揚感の高嶺へと導いて……終了。今この時代を生きる僕らに優しく妖しく寄り添う、至上のポップ・ミュージックがここには確かにあった。(高橋智樹)